Learn Better ― 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ
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目次 Amazonページより
イントロダクション
ダーツの実験/「究極のサバイバルツール」/体系的アプローチ
第一章 価値を見いだす
意味を自ら発見する/学びを自ら「作り上げる」/探索する種/「知的努力には伝染性がある」/意味とは学ぶこと/言語の摩滅/マインドセットの大切さ/MET研究 第二章 目標を決める
短期記憶の容量の小ささ/知識は学習の土台/学習にコンフォートゾーンはない/思考の質を上げる/思考についての思考―そして情動/感情管理の必要性/自己効力感/学習は難しくて当たり前 第三章 能力を伸ばす
モニタリング/外部からのフィードバック/苦労の本質と反復/「検索練習」/脳の可塑性/間違いの心理 第四章 発展させる
マイルス・デイヴィスの傑作/学習の発展としての議論/応用の必要性/「ハイテック・ハイ」/人に教えるという学習方法/不確実性の価値/「多様性は人を賢くする」/疑問の大切さ
第五章 関係づける
システム思考/「最大の認知上の障害」/仮定思考/ハッキング/視覚的アプローチ/アナロジーの価値/問題解決のスキル
第六章 再考する
過信/直感型思考と熟慮型思考/評価する必要性/自分に分かっていないことを知る/分散学習/内省の必要性/静かな時間/「こぶし」実験/無限のプロセス
エピローグ
ツールキット
本書が提案する6つのプロセス
1. 価値を見出す
2. 目標を設定する
3. 能力を伸ばす
4. 発展させる
5. 関係づける
6. 再考する
このうち、自分がもっと取り組んでいくべきだと感じたのは、「3. 能力を伸ばす」と「4. 発展させる」
5.と 6. に関してはScrapboxによる補助に助けられている
1.と2. ばかりやって 3.を疎かにしがちな 自戒 興味ばかり広くなって、スキルがついてない
ただ、単純に反復する練習は効果が薄いと本書では述べている
でもやらないよりかは身体に覚えさせたほうがいいと感じる
1.価値を見出す
自分が今から学ぶこと、卓越したいと思っている対象に価値を見出すこと
「三角関数って必要ですか?」への答えは、そこに値を見いだせるかどうか
第2言語を覚えて、その言語を使わない期間が長くなるとだんだん忘れてしまう
使わなくなったのがネイティブ言語の場合ですら忘れてしまう
使わない概念 ≒ 価値を見いだせなくなった知識だから忘却していく仕組み?
嫌いと感じていると価値を見出しにくく、学習に悪影響が出る
エクセルが嫌いだと思えば思うほどエクセルを覚えられない
2.目標を設定する
学習は場当たり的にはできない
いきなり難解な概念は理解できないし、ずっと小学生向けの優しい内容ばかり学んでいては発展しない
自分自身が学ぶためにも、プロセスを分割する。優しい内容から徐々に応用へと概念を組み立てていく。
「こういう風に学んでいこう」
目標が「プログラミングをマスターする!」だと何も分割できていない
会社組織で毎期行われる目標設定がこうなりがちだったら、何か間違っていると感じる
p101.
人は新しいことを学ぼうとするとき「すでに知っていることか、自分にとって難しすぎること」をめざしがちだ
これがあるかどうかは一つの指針
「Godot Engine をマスターする」よりも具体的で、達成可能な目標
無茶な目標設定は習慣にならず放棄される
学習は難しいもの、苦労はつきものと考える
そう考えていたほうが、挫折しづらくなる
3.能力を伸ばす
学ぶ対象を決め、プロセスを決めたら、習熟度を伸ばしていく。
フィードバックの循環に入って、体系的にスキルに磨きをかけていく
モニタリングをして、改善されているかを評価する
ここでは他人の評価をモニタリングの指針にしないほうがいいと思われる
腕立て伏せの回数や、実装できるまでの時間など計測可能なものがあればモニタリングする
この知識の交換がフィードバックとして有益になることがある
失敗を繰り返すことで、知識や能力が伸びていく
結果が失敗かどうか分からない分野は、能力を伸ばすことも難しい
検索練習が効果的
自分にテストを行う練習のこと
4.発展させる
既存のやり方に疑問を持ち、独自の技法を切り開いていった
疑問を持つ、質問を作って問いかける
自分自身や誰かに教えるプロセスや、その中で生まれた質問に答えていくことで理解が深まっていく
「自分の言葉で説明できるか?」
これも一つのやり方
教科書だけ読んで理解したつもりになっても、発展することはできない
一年生向けの講義を準備しようとすると、細かく砕いて説明できなくて本当に理解していなかったことに気づく
p208
あるテーマについて深い洞察を得るには他人に教えるとよい
p223
ある意味、これまで私が主張してきたのも、より豊かな学びには一種の懐疑主義が必要だということだった。 5.関係づける
丸暗記するのではなく、原因や他分野との類似点・相違点を見つけて関係づけること
理解できなかったことに、急に近づける
6.再考する
過信が効果的な学習を阻害する
集中学習よりも分散学習をする